立川談志を訪ねて議員会館に「ヘビ」と「カエル」が…

公開日: 更新日:

 1976年5月、柳家かゑる改め、鈴々舎馬風襲名披露が行われた。

「談志兄貴がパーティーの司会をやってくれて、披露興行の口上にも並んだ。『スター千一夜』という高視聴率のトーク番組に出演する話をつけてくれたし、何から何まで世話になった。ありがたかったね」

 当時、談志は参議院議員になって5年目。前年には沖縄開発庁政務次官に就任したが、記者会見で新聞記者と喧嘩して辞任するなど世間を騒がせていた。

「談志兄貴と仲が良い毒蝮三太夫と2人で議員会館へ遊びに行くとさ。受付で名前を書かされるんだ。まだかゑるの頃だよ。すると、受付係が松岡克由(談志の本名)議員の部屋に電話して、『毒蝮さんとかゑるさんが面会にいらしてます』って言う。ヘビとカエルが面会とはね」

 襲名した翌々年の1月、小さんのおかみさん、生代子夫人が亡くなった。

「いいおかみさんだった。内弟子時代から可愛がられた。談志兄貴のことは、『あいつは生意気だからダメ』と言ってたのに、参議院議員になってすぐ、小遣いだと50万円もらったとたん、『談志はいい人だねえ』だって(笑い)」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方