そして所属していた吉本興業にとっても、いったん宮迫と契約解消したものの、それを撤回した後は処遇がうやむやになっていた。まだ両者にとって多少はわだかまりがあると推察できる。そんな折、さんまが自身の個人事務所で宮迫を面倒見ようと動いており、吉本は面倒な復帰工作をする必要がなくなったことにもなる。
もちろん、さんまは後輩の面倒見がいいということで評判にもなる。そうすると、三方一両得どころか、さんまは二両分得して四方一両得になる。さんまという人物は、誰が勝った負けたの発想ではなく、四方八方が笑顔になることを優先させる思考なのだ。