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小手伸也

1973年、神奈川県生まれ、早稲田大学卒。劇団inner child主宰、作家、演出家、俳優、声優の何でも屋。出演作にてあらゆるスパイス(?)をふりまき、さらなる弾みをつけたいともくろむ“シンデレラおじさん”。4月期は月9ドラマ「SUITS/スーツ2」(フジテレビ系)、連続ドラマW「鉄の骨」(4/18スタート)、「いいね!光源氏くん」(NHK、土曜23時30分~)に出演。

20年後のアナゴさん役オファーで苦悩「あの唇どうしよう」

公開日: 更新日:

 今年の10月でアニメ放送50周年を迎えた「サザエさん」(ギネス世界記録更新)。それを記念して制作されたSPドラマ「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」にて20年後のアナゴさんを演じました、小手伸也です。

 正直、なぜ僕が? はたして僕で良いのか? ビジュアルは近づけるのか? 単純に20年で中年太りしたとすればなんとなく腑に落ちる範疇か? あと唇どうしよう? などとオファーをいただいた後もいろいろ考えてました(何せ誰もが知ってるキャラクターですし)。

 ただ今作を演出した鈴木雅之監督の「全体としてモノマネやコスプレをしたいわけじゃないので(笑い)」というお言葉で、演じ手として本来の役作りに立ち返ることができ、ビジュアル的にはやや唇をとがらせる程度に留めましたが(笑い)、声やしゃべり方については、現在「穴子」の声を担当されている声優の若本規夫さん(昔から大ファンです!)に対するリスペクトと、このドラマを楽しみにされている原作(アニメ)ファンの方々にご納得いただきたい気持ちから、かねて最重要課題だととらえてました。

 しかし、アレを実写空間でやってしまうとリアリティーを損なうことは明白(笑い)だったので、まず「ふてぶてしさ」「距離感が近い」といった性格面からアノしゃべり方に至った(結果として若本さんに寄った)という理論的なプロセスで臨んだつもりなんですが……。現場では「今のは寄せ過ぎ」「もう少し寄っても大丈夫」といったシビアな車庫入れのような言葉が飛び交い、マスオさん役の西島秀俊さんに至っては「小手君がそこまで寄せるんだったら僕も『えぇ~』のバリエーション考えないと」と変な刺激を提供してしまう始末(ネットでは寄せ過ぎとの評価)。

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