「愛の不時着」主演のヒョンビン 海兵隊志願で株を上げた
その後も芸能人の兵役に対する世間の目は厳しい。かつて「東方神起」「JYJ」のメンバーだったユチョンはぜんそくの持病があり、社会服務要員となった。入隊の代わりに公的機関で代替勤務を行うというものだ。それなのに夜は高級クラブで飲酒と喫煙。しかも、トイレでホステスをレイプしたとして刑事告訴されるオマケ付き。事件は泥沼化し、ユチョンへの批判が高まった。
反対に株を上げた人もいる。「愛の不時着」のヒョンビンは、軍の中でももっとも訓練が厳しいといわれる海兵隊に自ら志願し、“男の中の男”と尊敬された。ヒョンビンがドラマで見せたリアルな演技やたくましさは、貴重な経験のたまものといえるだろう。また、「東方神起」のユンホも模範的な軍人である“特級戦士”に選ばれ、“大韓民国の息子”と呼ばれる存在に。元「東方神起」のユチョンとは真逆の評価となった。
とはいえ、一般人男性と話していると「兵役には行きたくない」という声が圧倒的に多い。すでに行った人はその厳しさから「もう二度と行きたくない!」と吐き捨てた。走るのが苦手なのに、なぜか軍事境界線近くに配属された人は「有事が起きたら捨て駒にされるのではないかと不安しかなかった」とこぼす。そこからは芸能枠の軍事にありがちな華やかさはみじんも感じられない。(つづく)