渡部建が背負う“会見トンズラ”の代償 袋叩きになる覚悟を
今年6月に“多目的トイレ不倫”が報じられ、活動自粛中のお笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建(48)の近況を写真誌「フライデー」が報じている。
愛犬3匹の散歩をしていた渡部は、同誌の直撃に「(芸能界復帰の予定は)いや、まったく。白紙です。何も決まってないです」と終始、言葉を選びながら答え、「せいぜい、良く書いておいてください」の言葉を残し、乾いた笑いと共に去っていったという。
渡部は「週刊文春」で不倫スキャンダルが報じられることが分かると、発売日前日に全10本のレギュラー番組の出演自粛を申し入れ、その後、一切、公の場から姿を消すという“逃げ足の速さ”も話題に。3本のCMも放送中止となり、億単位の違約金が生じたと報じられた。
妻で女優の佐々木希(32)は、渡部と離婚せず、2歳になる長男の育児に専念する傍ら、8月に放送された「24時間テレビ」の「笑点」の企画に出演、ヘン顔まで披露してみせた。その上で、関係者に「夫をよろしくお願いします」と気丈に振る舞っていたという。テレビ局関係者はこう話す。
「世間の大半は渡部に対し、いまだに“美人の奥さんがいながら何をやっているんだ”という最悪の印象です。今、テレビ出演などしたら、局やスポンサーにクレームが殺到するのは目に見えているので、復帰などとてもありえない」
一方、最近、不祥事から復帰したタレントといえば、所得税の申告漏れによる活動休止から、1年ぶりに「今夜くらべてみました」に出演したチュートリアルの徳井義実がいる。
26日に行われた日テレの定例会見で同局の福田博之取締役は「視聴者の反応は賛否が分かれてる」と説明したが、復帰のタイミングの見極めの難しさを物語る。芸能文化評論家の肥留間正明氏はこう話す。
「薬物や脱税などと違い、不倫は犯罪じゃないから問題ないという昔の芸能界の考え方はもはや通用しない。今のタレントはCMやスポンサーに支えられている『半公人』ですから、騒がれてしまうのは仕方がない」
逃げるほど追いかけられる
その上で、肥留間氏は渡部の姿勢に疑問を呈する。
「一番は『逃げるな』と言うことです。逃げれば逃げるほどマスコミは追いかける。最初に謝罪会見をやらなかったのは大失敗です。バレてしまった以上、どうして恥をかいて公衆の面前で袋叩きにされる覚悟を持てなかったのか。二枚目スターじゃなく、お笑いタレントなんだから、その会見を乗りきる度量を見せて欲しかった」
さらに復帰の道筋についてこう続ける。
「テレビは当分無理だろうけど、舞台から始めるとかやり方はあるはず。そこにリポーターが殺到するかもしれないが、何度も謝っているうちに、だんだん来なくなりますよ。それができないのなら、スッパリ芸能界を引退し、専業主夫になって奥さんを支える方がいい」
逃げ回っているほど、傷の回復が遅くなってしまう。まずはそこを乗り越えないと、騒動をネタや笑いに変えて、復帰できる日は来ないだろう。