西川のりおさん「テレビ局出禁になるようなことをしたい」
上司の話はうっとうしいけどね。体験談をしゃべってくれるんですよ。体験や経験て強いんです。「また昔話をしている」というけど、自慢話はよくないですよ、でも、経験談は説得力があります。
若い人には聞く姿勢を持ってほしいです。漫才の後輩にしゃべると聞き流す感じ、「そうですか」なんて言いながら早く終わらないかなみたいな顔をしてるけど。人間て語り合うことしかできない。昨日は言い過ぎたとか。今は語らなさ過ぎます。顔を突き合わせて情を通い合わせる。喧嘩もひとつの触れ合い、それだけ熱く語っているんですよ。
ズバリ言うたらね、こんだけ発達したことをみんなご破算にしたい。そろばんの左から右に人さし指を入れてビューッとね。
「ご破算で願いましては」
死ぬってご破算のことでしょ。いくらなんでも今の人は行き過ぎています。全部を戻せとは言えへんけど、戻せるもんは戻したい。このままでは世の中、殺伐としてしまいますよ。
(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)