著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

「それくらいのこと」と思うオジサンたちの感覚がもう駄目

公開日: 更新日:

 今月3日の森元首相の女性差別発言は、秒速で世界中を駆け巡り、猛烈な反発を買って翌日には謝罪会見したものの、これが「炎に油を注ぐ」とまで言われた内容で大失敗。それから1週間しか経たないうちに、内外からあらゆる反応が飛び出し、まさにSNS時代を象徴する急展開となっている。

 こうなってくるとさまざまな擁護論も飛び出してくる。いわく「ただの失言に対して厳しすぎる」とか「森さんをいじめるな」とか「森氏への批判は不寛容からくる」とか言う意見だ。

 事は今や森氏個人の問題ではなく、「#わきまえない女」がトレンドになるなど、オジサンが牛耳る旧態依然とした日本の社会的構造にまで発展しているのだが、これを森氏に対する個人的バッシングと捉えて事を矮小化しようとしたり、逆に広くジェンダーの問題にすり替えて森氏の責任をぼやけさせようとする。

 例えば高須クリニック院長は「もともとオリンピックは女人禁制。森会長はお気の毒。いじめは止めてください」とつぶやいた。

 短い中にこれでもかと間違いがあって驚くが、開始当初に女人禁制だったからって森発言のなんの擁護にもならない。むしろそこから現在までに女性が闘って来たから今の時代があるのだから。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」