著者のコラム一覧
池内ひろ美家族問題評論家

1961年、岡山県生まれ。自身の離婚をきっかけに、人生をリストラクチャー(再構築)するため前向きに選択する離婚を「リストラ離婚 妻が・夫を・捨てたわけ (講談社文庫)」と名づけて上梓。以降著書は31作に及ぶ、夫婦・家族問題評論家の草分け的存在。現在、ガールパワー代表理事、家族メンター協会代表理事、内閣府後援女性活躍推進委員会理事をつとめる。

樹木希林「泥中の蓮」の一生涯 別れない妻たちの希望の星

公開日: 更新日:

 樹木希林さんが亡くなって1年も経たないうちに夫・内田裕也さんが亡くなり、おふたりの葬儀の斬新さや縁の深さが話題でした。青山葬儀所で開かれた裕也さんのロックンロール葬には私も参列させていただきました。

 1973年に結婚した後、ロックな内田裕也さんは一方的に離婚届を提出しますが、希林さんは離婚を認めず離婚無効の訴えを起こし勝訴しています。裁判が決着した後も裕也さんは別居婚を続け、娘の也哉子さんと一緒に過ごした時間は合計しても数週間ほどだったそうです。次々と入れ替わる裕也さんの恋人たちに感謝していたという希林さんがありながら、裕也さんはときに女性とトラブルを起こし、暴力事件などが起こっても離婚することなくおふたりは生涯を終えられました。

 そんな夫婦を見ていて思い出されるのは、吉行淳之介さんと一緒に「ねむの木学園」を設立した宮城まり子さんです。宮城さんは吉行さんと35年間一緒に暮らした“公然の妻”でありながら、正妻との離婚が成立しないために“内縁の妻”として人生を送り、吉行さんの臨終の病室には「正妻しか入室できなかった」と涙しました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動