著者のコラム一覧
コトブキツカサ映画パーソナリティー

1973年、静岡県生まれ。映画パーソナリティー&映画心理カウンセラー。有働由美子、マツコ・デラックスと同じナチュラルエイトに所属。ハリウッドのエピソードから心理まで多角的に作品を網羅。水道橋博士も信頼を寄せる映画専門家。

メンタリストDaiGo様 猫がいるからこそ優しくなれる、猫の意味に気づいていただきたい

公開日: 更新日:

 人の心が読める才能とパフォーマンスで人気を博したメンタリストのDaiGo氏。ニコニコ動画の有料チャンネルなど、月収は9億円ともいわれ、自他ともに認める“ネット界の成功者”でした。ところが、生活保護の受給者やホームレスの存在を強く否定する発言で炎上。さらにバッシングに反論し、火に油を注ぐ結果となり、活動休止に至りました。

 そんなDaiGo氏に今回処方したい映画は「ボブという名の猫~幸せのハイタッチ」です。

 ホームレスとなってしまった路上ミュージシャンのジェームズが、ボブという一匹の野良猫と出合うことで人生が変化していく、実話をもとにした物語。ジェームズは幼い頃の家庭環境の問題が発端で現実から逃避するために麻薬に手を出し、路上生活者となってしまいます。そんな中、新たな相棒・ボブと共に「ビッグイシュー」を売って人気の売り子になったり、ちょっとずつ変化が訪れる。しかも、本当のボブが自身を演じています。

 劇中に登場する足をケガした野良猫のボブをホームレスのジェームズが有り金をはたいて看病するシーンは猫好きなら共感せずにはいられません。さらに猫のボブを通して、普段は奇麗事に聞こえることも、皆の心にストレートに届いている。猫の存在が、優しさを胸に発言して行動すれば、分断ではなくより穏やかな社会をつくることができると気づかせています。

 猫は単に愛でるだけでなく、多種多様な人たちが共存してハイタッチできる世界をアシストできるかもしれない崇高な存在だと気づけば、新たな世界が開けるのではないでしょうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動