「夢グループ」名物社長が語る橋幸夫、黒沢年雄、チェリッシュ…所属歌手の給料制廃止の真相
■歌手に仕事がないのは定年がないから
だが、年間600~700会場でのコンサートがコロナ禍で5分の1まで激減。21年度130億円以上売り上げた通販に対して、芸能部門は5億円と低迷。だが、コロナ禍は給料制廃止のきっかけにすぎない、と石田社長は話す。
「何十年以上も前にヒットを出してもみんな過去の人なんです。中堅クラス以下はコロナ以前からもはや仕事がない状態でした。こうなったのは、歌手には定年がないからだと思っているんです。歌手のほとんどが生涯現役なんだから、仕事が欲しい人が増えていくのに対して仕事が減っていく一方なのは当然のこと。普通の企業であれば65歳の定年後に再雇用という道もありますが、芸能界にはそれがありません。歌手の方によかれと思って給料制にしましたが、給料を支払うということは、歌手も社員扱いになります。すると、一般社員との平等性が保てなくなる。今さらながらその点に気づき、廃止した次第です」
■引退興行と同窓会コンサートの2本柱で
今後、芸能部門はどうなるのか。