秋篠宮さまは“リベラル”にみえて「家制度」の中で生きている そのギャップが標的に…

公開日: 更新日:

 秋篠宮さまの取材は厳しいとよく聞く。一般に皇族を取材する場合はご本人にインタビューというわけにはいかないから、なるべく近しい人に話を聞くのだが、宮さまの逆鱗に触れるのを恐れているかのようで、容易に了解を得られないという。「秋篠宮家からキャリア官僚が次々と逃げ出している」なんて聞くと、秋篠宮家の内情を多少なりとも知っている人には「わかるよなあ」となるそうである。

 これ以降の秋篠宮さま誕生日会見に、紀子さまは出ていない。

■リベラルのイメージが強い秋篠宮さま

 秋篠宮さまにはリベラル派のイメージが強い。例えばこの記者会見の関連質問の中でもこんなことも述べている。大嘗祭のように「宗教色が強いものについて、それを国費(宮廷費)で賄うことが適当かどうか」と疑問を呈し、国費ではなく天皇の私的費用である内廷費から支出し、「身の丈に合った儀式に」すべきだと、大嘗祭の簡略化を提案した。

 天皇が崩御したあと、内輪で行われる践祚式は簡素だが、即位礼と大嘗祭は盛大に行われる祭儀だ。明治以前はもっと素朴な儀式だった。当時の皇室に金銭的余裕がなかったからだ。それが、「万世一系」の天皇を中心とした国家を演出するために国威を発揚しようと、明治以降は儀式が盛大かつ華麗になっていった。大嘗祭もそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド