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伊藤さとり映画パーソナリティー

映画コメンテーターとして映画舞台挨拶のMCやTVやラジオで映画紹介を始め、映画レビューを執筆。その他、TSUTAYA映画DJを25年にわたり務める。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当。レギュラーは「伊藤さとりと映画な仲間たち」俳優対談&監督対談番組(Youtube)他、東映チャンネル、ぴあ、スクリーン、シネマスクエア、otocotoなど。心理カウンセラーの資格から本を出版したり、心理テストをパンフレットや雑誌に掲載。映画賞審査員も。 →公式HP

「ドライブ・マイ・カー」大快挙も…アカデミー賞に見る日本の映画製作の課題

公開日: 更新日:

 3月28日(日本時間)、2022年(第94回)アカデミー賞授賞式が行われ、『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したウィル・スミスが妻であるジェイダ・ピンケット・スミスの外見を揶揄し屈辱的なジョークを言ったプレゼンターのコメディアン、クリス・ロックに平手打ちをしてしまったことが話題をさらいました。これは人種やジェンダー、障害などを含む全ての差別を無くすことを掲げるアカデミー賞にとっては最大の汚点となったのです。

 それでも今年の受賞結果は、アカデミー賞にふさわしい作品がずらりと並び、充実した発表になったのは間違いありません。特に注目したいのは、11部門12ノミネートで最有力に思われた『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が作品賞の受賞を逃し、ジェーン・カンピオンが監督賞のみ受賞。代わりに『コーダ あいのうた』が作品賞、助演男優賞、脚色賞という全てのノミネートを受賞したことであり、『ドライブ・マイ・カー』が4部門ノミネート(作品賞・監督賞・脚色賞・国際長編映画賞)のうち国際長編映画賞を受賞したのも日本では喜びのニュースとなりました。

■作品賞受賞『コーダ あいのうた』が映画製作にもたらした変革

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