女優・藤野涼子 純和風な風景がよく似合うエレガントな存在感
彼女がまだ現役高校生だった頃に雑誌「日経エンタテインメント!」2017年6月号(日経BP)でインタビューしたことがあるが、話しているときは想像よりも明るく等身大の雰囲気だったのが、スチール撮影の時間にカメラの前に立つと正統派女優の「静」の表情に変化したことが強く印象に残っている(ちなみに、仲間にツッコミを入れる性格だった「ひよっこ」の豊子については「普段の私と正反対だったので新鮮だった」と語った)。
藤野涼子は落ち着いた女性の役を演じると、伊藤沙莉・岸井ゆきの・黒木華・蒔田彩珠らと並んでトップクラスのハマり度を見せる。
桜並木の坂道、こいのぼりが風になびく棚田、雨の日の路地裏。そういう春の純和風な風景が、彼女にはよく似合う。
日本の季節を感じさせる女優・藤野涼子の深くて懐かしい味わいを今春のドラマでも味わってほしい。