参院選特番“池上無双&太田砲”ともに不発の果て…まるで安倍元首相の“弔い番組”
安定の有働由美子&櫻井翔「ZERO」
一方、前回の選挙特番で、自民党前幹事長の甘利明に「ご愁傷さまでした」、二階俊博に「いつまで政治家続けるつもり?」などと歯に衣着せぬ物言いで迫り、賛否を呼んだ「選挙の日2022」(TBS系)の太田光。
投票前の7日に出演した「THE TIME,」(同)では、司会の安住紳一郎アナ(48)から、「前回の選挙の後、落ち込んでいる様子を私、見ましたよ」と暴露された。太田は「落ち込んでません!」と返していたものの、前回より明らかにトーンは控えめ。ツイッター上では「太田さん抑えてる」などのコメントが見られた。
視聴率を見ると、全体のトップはNHK「参院選開票速報 2022」の14.4%。民放の順位は以下の通りだ(ビデオリサーチ調べ・関東地区・平均世帯視聴率)。
①日本テレビ「zero選挙2022」9.4%
②「池上彰の参院選ライブ」7.1%
③テレビ朝日「選挙ステーション2022」7.0%
④TBS「選挙の日2022」6.4%
⑤フジテレビ「Live選挙サンデー」5.7%
有働由美子(53)&嵐の櫻井翔(40)の布陣で挑んだ「zero」が選挙特番民放3連覇となるトップ。太田の「選挙の日」も、衆院選の時の民放最下位から浮上した。前出の小田桐氏はこう話す。
■課題設定機能が大切
「各局とも、工夫を凝らしてやっていたのは分かるが、やはりもっと事前に、今回の参院選の争点は何なのか、投票によって何が変わるのかということを明確にして報道し、当日の選挙特番では、それを含めて検証するべきだった。今回の事件で『安倍政権がしてきたことの検証』への機運はしぼんでしまった。改めて、選挙報道における事前の“アジェンダセッティング(課題設定)機能”の大切さを痛感しました」
終わってからなら何でも言えるのである。