【参院選特別寄稿】松尾潔氏「もっと気楽に政治の話ができる社会を」

公開日: 更新日:

 安倍晋三元首相暗殺から1週間。衝撃的なニュースが続き、時間の感覚が麻痺してしまった人も多いかもしれない。6月30日、音楽業界4団体が、自民の比例代表・今井絵理子、東京選挙区の生稲晃子両候補の支持を公式に表明したことはご記憶だろうか。

【写真】この記事の関連写真を見る(27枚) 

■共産・山添拓を応援ツイート

 その日、ぼくは東京選挙区で苦戦が伝えられる共産の山添拓候補を応援するとツイートした。初当選の2016年以来、山添議員の国会質疑を見てきて、人を動かす言葉を持っていると感じたから。政治家はそういう言葉を持った人であってほしいという思いを込めた。

 すると夜に「4団体への抗議ですか」と幾人からも訊かれた。ツイートは4団体の支持表明より数時間早かったが、そのタイミングはどうにも悪かった。特にかつてぼくがSPEEDのエリこと今井候補と仕事していた過去を知る人にとっては、下世話な興味を掻き立てるツイートだったらしい。

 デビュー前の1995年、初めて会ったエリちゃんは小6。『THE夜もヒッパレ』の収録にあわせ、週末に沖縄から上京していた。待ち時間でも休憩することなく、学校の宿題に真剣に取り組む子だった。ある時など、ぼくは国語の宿題について質問攻めにされたほどだ。自分にとってエリは、家庭教師時代に会った利発な教え子のような存在と言っていい。

 だが政治となればまた別の話。彼女が実践してきた障害者支援政策は評価に値するが、改憲の考えには賛同できないし、同じく改憲派の生稲候補も支持できない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」