岸田改造内閣ではっきりしたこと…自民党全体が統一教会に蝕まれているのだ
岸田総理が内閣改造を行った。予定よりも1カ月も前倒しで始まったのには、統一教会との関連が閣僚の中からも相次いで報じられたことと、二之湯国家公安委員長もその一人であり、しかも引退して民間大臣になったままで安倍元総理の国葬を仕切る立場にあるのにはさらなる批判も招きかねないことから、顔触れを一掃して国葬まで乗り切ろうとしたのであろう。
しかし、7人の統一教会関連閣僚を辞めさせたが、新たな閣僚から同じ疑惑の議員が7人とも8人とも出たと言われ、減るどころか増えてるじゃねえか、と評判が悪い。しかも副大臣、政務官54人中20人も関連議員がいたということが判明し、岸田統一教会内閣などとも言われている。
■岸田総理は「聞かない力」を存分に発揮
つまり統一教会関連の議員は一切起用せず人心の刷新を図ろうとすると、実務がままならないほど自民党全体が統一教会に蝕まれているということの証しだ。普通はご祝儀相場で少しは上がるはずの支持率も逆に下落してしまい、新内閣は前途多難だ。記者会見を短く終わらせ、江川紹子さんが「まだ質問があります。短すぎます」と叫ぶ中、全く無視して去って行く岸田首相の姿は「聞かない力」を存分に発揮していた。菅前総理の姿も彷彿とさせ、理知的で誠実そうに見える外見だが、一皮むけば同じ穴のむじなだ。