亡き松原千明さん追悼秘話 愛娘すみれに受け継がれた「母としての覚悟と矜持」
ワイドショーのリポーターにスポーツ紙や女性誌などの芸能記者に囲まれ、もみくちゃにされていた。このほど64歳で亡くなった女優、松原千明さん。1996年当時、夫で俳優石田純一の不倫騒動で日夜、マスコミに追われた松原さんは38歳。6歳の娘すみれを守るためにハワイへの移住を決断する。
TVカメラの前では笑顔を絶やさなかったが、ベテラン芸能記者の青山佳裕氏はこう振り返る。
「松原さんがすみれさんの手を引いているとき、偶然にもすれ違ったことがありました。直撃取材を申し出ることもなかったのですけど、キッとこちらを睨み、すみれさんを背中に隠すようにされたんです。石田さんとの離婚が成立するのはハワイ移住後の99年でしたが、このときから母ひとり、すみれさんを守って生きていく覚悟を固められていたのだと思います。母強しと思ったのを覚えてます」