元「幕末塾」沢井小次郎さん ハリウッドメジャー映画プロジェクト代表に転身していた
何かきっかけが?
「実は、私は『幕末塾』に入る前に、スリランカで宝石を掘り当て大金を手にしていたので、高級マンションに暮らし経済的に豊かな生活を送っていました。ところが、『幕末塾』の活動からソロに重心が移った頃、バブルがはじけ、一転、窓からすきま風が入るような借家の2階住まいに。死にたくなるほど落ち込んだとき、ローマの政治家・歴史家のタキトゥスの『勇気あるところに希望あり』などの偉人の言葉を学び、金や名声ばかりを追ってきたから何も残っていないのだと気がつきました。人のため、周囲のため、という視点が欠けていた。それから、エンターテイナーとして人のため、周囲のためにできることは何か、と考えるようになりました。ハリウッドにはコネも何もなかったので体当たりで人脈をつくり、人に教えを請い、詐欺にも遭いました。そうしてハリウッドのシステムを学び、どうすれば日本でも同じような作品作りができるか、を考え今に至ります。『Running Fish』以外の企画も進行中ですよ」
■2年前に妻の腎臓を移植手術
PCやプロジェクターを駆使し、熱く力説する姿は堂に入っている。このパワーは、これまで3度、生死をさまよう経験をしたことも、影響しているようだ。直近では2年前、腎不全で倒れ、腎臓移植をしたという。