多部未華子、西島秀俊、木南晴夏…なぜ秋の連ドラで「生きづらさ」を描いた作品が支持されたのか
終盤を迎えた今年秋の連ドラで目立ったのが、主人公が「生きづらさ」を抱えている作品だ。TVerのお気に入り登録数で秋ドラマのトップ、147万人超えの「いちばんすきな花」(フジテレビ)も、同じく登録数で113万人超えの「きのう何食べた? season2 」(テレビ東京)も、86万人超えの「セクシー田中さん」(日本テレビ)もしかり。
「この3作品は視聴率はさておき、オリコンの最新のドラマ満足度でトップ3にランクインしています。つまり視聴者の“支持率”が非常に高い。共通しているのは《共感できる》という書き込みが多いことですね。ちなみに知る人ぞ知る土曜の深夜ドラマ『あたりのキッチン!』(東海テレビ)で、主演の桜田ひよりさんが演じているのが“コミュ力ゼロ”の大学生という生きづらいヒロイン。ですが、視聴者には《なぜか癒やされる》と好評です」(テレビ誌ライター)
「いちすき」で主役の1人、多部未華子(34)が演じる学習塾の講師は、女友達にあまり本音を出せず、子どもの頃から2人組を作るのが苦手だったという思いを抱えている。「何食べ」で西島秀俊(52)が演じる弁護士の“シロさん”は職場ではゲイであることを隠している。木南晴夏(38)が演じる「田中さん」は友達も彼氏もできたことがない経理部の独身OL、40歳という設定だ。
なぜ、かくも生きづらい主人公のドラマが支持されたのか。