芦原妃名子さん死去、「セクシー田中さん」脚本めぐり…TV局の傲慢と原作者“軽視”また浮き彫り
「テレビ局に限らず、映画や舞台でもプロデューサーや監督などが原作者を軽視し、トラブルがたびたび問題になってきました。直木賞作家の万城目学氏は16年に自身のSNSで、映画のオリジナル脚本に携わっていたがクビになったのに、映画は進行していて予告編を見たら《私の脚本の要素が残っていた》と苦しい胸のうちを明かしています。
13年には、モデルの土屋アンナが舞台をボイコットして裁判沙汰になりました(後に土屋の全面勝訴)。身体障害を持つ歌手の濱田朝美さんの著書『日本一ヘタな歌手』を舞台化した作品でしたが、濱田さんが内容を承諾していないと知った土屋が稽古に出ず、演出家に訴えられた騒動でした。こうした『原作』ありきのコンテンツでも、原作者の立場が守られないトラブルは芸能界ではありふれています」(制作会社関係者)
「セクシー田中さん」は7巻まで発売されており、連載中だった。結末を楽しみにしていた原作ファンからは芦原さんと作品を失って、悲しみの声をあがっている。