著者のコラム一覧
室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

天国と地獄はセット。地獄を恐れ、天国を味わわなくていいの?

公開日: 更新日:

『I HAVE BEEN TO HELL AND BACK. AND LET ME TELL YOU, IT WAS WONDERFUL.』(ルイーズ・ブルジョワ 彫刻家・画家)

  ◇  ◇  ◇

 故中山美穂さんは、お亡くなりになる前にルイーズ・ブルジョワ展にいったことをインスタグラムで報告した。

『(前略)2、3日心がえぐられて、一緒に行った友としか会話が出来なかった』

 そういってアップした写真に、額縁に入った冒頭の言葉が綴られていた。日本語にすると、

『わたしは地獄にいって帰ってきたことがあるの。だけどいわせて、素晴らしかったよ』

 あたしはこのニュースを知って、美しい、と感じた。

 中山さん、美しい人だった。それは姿かたちだけではなく、魂から美しかったのかもと思わせるエピソードだ。

 中山さんは、天国と地獄がセットであるということを知っていたんだね。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2025年ブレーク確実! 注目の若手女優「7人の美女」を一挙紹介

  2. 2

    綾瀬はるか&ジェシー"結婚強行"はあるのか? "深キョンの悲劇"を避けるべく2人は本気モードに突入

  3. 3

    花巻東の“全国戦略”に日本中の強豪校が震撼!恐るべし大谷翔平&菊池雄星ブランド

  4. 4

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7

    赤楚衛二が明かした「大学学長の父」の存在…“理想の息子”でブレークまでの紆余曲折

  3. 8

    紅白曲目変更のドタバタ生んだ星野源のうかつと想像力不足…園子温映画『地獄でなぜ悪い』→『ばらばら』に

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    海外勢が日本株「5兆円以上売り越し」の衝撃…日経平均5カ月ぶり4万円回復の裏に潜むリスク