中山美穂さんの死因は入浴中の事故…全国の「入浴中急死者数」は年間約1万9000人で交通事故より多い
〈検死の結果、事件性はないことが確認されました。また、死因は入浴中に起きた不慮の事故によるものと判明いたしました〉
突然の訃報に対し、国内外で哀悼の意を表する声が上がっている。6日に54歳で亡くなった女優で歌手の中山美穂さん。所属事務所が8日、中山さんの死因について入浴中に起きた不慮の事故によるものだったことを明らかにした。
入浴中に亡くなるケースは少なくない。消費者庁が2020年11 月に公表した「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!-自宅の浴槽内での不慮の溺水事故が増えています-」と題したレポートによると、家や居住施設の浴槽における溺水などによる高齢者の死亡者数は「高い水準で推移」しているといい、2011年以降は「交通事故」による死亡者数よりも多い。
■入浴前に脱衣所や浴室を暖めること、湯温は41度以下で、湯につかる時間は10分までが目安
2019年の家及び居住施設の浴槽における死亡者数は4900 人で、およそ10年前の08年(3384人)と比べて1.5倍に増加。入浴中の急死の中には、心疾患や脳血管障害など溺水以外の病死などが死因であると判断される場合もあり、厚労省の研究によると、全国の入浴中の急死者数は年間約1万9000人に上るとの試算もある。