演歌歌手・松原のぶえさん(54) 腎臓病(腎移植)

公開日: 更新日:

 発病から2年、日々節制しても体調は悪化するばかり。

■尿意があることのありがたさに気づいた

 声はますます出なくなるし、歌手を辞めるしかないかと思っていたら、弟から腎臓提供の話がありました。弟は発病当時から腎移植の覚悟をしていたそうで、さらに弟のお嫁さんが「あなたがやらなくてどうするの?」と弟の背中を押してくれました。かけがえのない夫の体にメスを入れることに理解を示してくれた義妹には本当に感謝、感謝です。

 腎移植を受ける際は、適合検査のために手術の前から1週間入院しました。血液型が私はO型、弟はB型なので、B型の腎臓を受け入れられるように抗体を作る必要があったんです。そんな過程を経ていざ手術となっても、健康な弟の体にメスを入れてもいいものかと、弟が手術室に運ばれていくまでためらいましたね。

 手術は8時間。弟の腎臓と私の管をつなぐと尿が出て成功……と思ったら、そこからが問題でした。術後3日間、尿が出ず、皮膚が破れて水が出るんじゃないか、っていうくらいパンパンにむくんでしまって……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”