フリーキャスター・梶原しげるさん(65)軽度脳梗塞
この話を鳥越俊太郎さんにしたら、「早期発見のためにはそのくらい用心深いほうがいいんですよ」とおっしゃってくださいました。
でも、私は「心配症」っていう病気なんじゃないかって思うところが子供の頃からありましてね。高校生の時、祖父の死因が胃潰瘍じゃなくて胃がんだったことが判明したのをきっかけに、ゲップがよく出るので「自分も若年性のがんじゃないか」って思ったことがあったんです。
それで、「がんセンターに行きたい」と高校生の坊主が言うんですからおかしな話ですよね。まだインターネットもない時代にいろいろ調べ上げて母親を説得して茅ケ崎から築地まで検査に行きました。
1週間後、検査結果を聞きに行くと、医師はぶっきらぼうにひと言。
「胃酸過多。しいて言えば」
私はすっかり、ひやかしの患者です。結局、母と東京で飯を食べて帰ってきました。
■「暇」がネックに
振り返ると、42歳でフリーになってから10年は暴飲暴食と激務の日々でしたけど、病気の心配はしなかったですね。ということは、暇だから余計なことを考え始めるのかもしれません。40代のときはスーツが着られないほど下半身が太りましたが、外食も減り、家で魚や野菜中心の食事になり、酒も2合までと控えめでした。