エッセイスト・スエノブ由美子さん(48)子宮がん

公開日: 更新日:

 ドクターは、脱毛も否定できないという返事。主人に「髪よりも生きていくことが大事だよ」と諭され、2週間後に手術することにしました。

 ちょうど保護犬のロキシーを迎え入れたころでした。

 前から犬を飼う相談をしていて、主人は元気になってからにしようという意見でしたが、取りあえず保健所に見にいくことにしたんです。

 すると、黒い犬がルンルンして入ってくる。

 私は細胞診後で体に力も入らない状態だったのですが、それを察して、私のところでは黙って寄り添うだけ。主人に対してはボールをくわえて「遊んで! 遊んで!」と、1歳3カ月の子供らしいしぐさをしたんです。もう、私たちはロキシーに一目ボレ。即決で、飼うために必要なものを買いに走り、4時間後には彼を車に乗せて帰宅しました。

 手術は問題なく終わり、テニスボールほどの腫瘍を摘出。ハワイでは3日後には病院を出されてしまい、トイレでパンツを下ろすのも自分でできないほど苦労しました。友達が代わる代わる来てくれて、何とかなりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”