なぜ? 「ギックリ腰なら安静に」は“百害あって一利”なし
役立つのが松平医師考案の「これだけ体操」だ。
「最初はできる範囲で。回数を重ねるごとに骨盤への押し込みを強くし、反らす角度を少しずつ大きくしていくとより効果的。『痛いかも』という気持ちから『意外にできる』『痛くない』と、いい方向に循環し、恐怖が薄れていきます」
つまり、正しい情報で恐怖心をなくす。楽観的に痛みと向き合えるようになり、痛みは軽快し、やがては回復に向かう。
「これだけ体操」は非常に簡単だ。
①足を肩幅より広めに平行に開き、膝を伸ばし、リラックスして立つ
②両手をなるべく近づけてお尻に当て、指は下向きにそろえる
③息を吐きながら上体をゆっくりしっかり反らす。3秒キープし、元に戻す。腰痛持ちなら、治療として3秒キープを10回、予防のためなら3秒キープを1~2回が目安
病院へ行く前に、まずは自分でやってみよう。