三笠優子さん マッサージ師に指摘され病院に駆け込んだ

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 原因は、喉の治療で点滴していたステロイドでした。2カ月前、15日間連続公演の10日すぎあたりから声が出なくなり、無理言って強いお薬を処方していただき、何とか仕事をこなしましてね。東京に戻り、喉の専門病院で「副作用があるから」と言われても、「とにかく何でもいいから声が出ないと困るんです!」とお願いして、連日点滴していたのです。

 やはり薬の効果はすごいもので、全く出なかった声がよみがえりました。以来、声が出ないのが心配で、マネジャーが毎日吸入してから現場に来いと言うものだから、先生に止められても2カ月間、仕事のある時は毎日点滴。

 その主成分、ステロイドが肝機能にダメージを与えていたんです。その時はステロイドが入っているとも、その副作用も知りませんでした。

 入院から1週間後、肝臓の一部を取って検査をする肝生検を受けた後、お腹に置かれた重しみたいなものを外すと、出血が始まって、看護師が慌てる中、私は昏睡状態に陥りました。

「今、大量に出血して、手術を行っていますが、もしかしたら今夜が峠になるかもしれません」とマネジャーの元に病院から連絡があったそうです。それから3日ぐらい昏睡状態が続いたでしょうか。大量に輸血し、何とか1カ月後には退院。とはいえ、歩くのもままならない状態で、まずはボイストレーニングに通いました。

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