著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

脳卒中の標準化死亡比 3大都ワースト1は東京・福生市

公開日: 更新日:

 がん以外にも、心臓病肺炎、肝臓病など、さまざまな死因別に標準化死亡比が計算されています。今回はその中から脳卒中脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血の総称)に焦点を当ててみましょう。脳卒中は命が助かっても、重い後遺症が残るケースが多く、生活の質が一気に下がってしまいます。脳卒中の標準化死亡比は、各自治体の脳卒中の発症率を反映しているわけです。

 男性の全国トップは、郡部(町村)を除いて、新潟県見附市の190.5。全国平均と比べて1.9倍も脳卒中で亡くなる確率が高いことを意味しています。次いで青森県黒石市(183.0)、茨城県神栖市(181.1)の順になっています。

 3大都市圏における男性のワースト10は、〈表〉のようになっています。

 首都圏では東京都福生市が断然の1位。隣接するあきる野市と羽村市もランクインしています。この3市は米軍「横田基地」の西側に位置しており、軍用機の騒音が激しいエリアです。横田基地周辺では、南側に隣接する昭島市(116.9)と東側の武蔵村山市(114.6)も、比較的高い数値を示しています。また北側の瑞穂町は、今回は〈表〉から外しましたが、175.1という、福生市に匹敵する数字になっています。米軍機の騒音が脳卒中の原因というわけではないでしょうが、何らかの間接的な影響があるのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」