【鼻づまり】乾燥は大敵 濡れタオルや加湿器で粘膜を潤す
では、鼻の穴を広げて鼻の通りをよくする市販の鼻腔拡張テープを使ってみるのはどうか。あまり効果は期待できないが、鼻づまりはちょっとでも鼻の通りがよくなると急速に解消する場合があるので、使ってみる価値はあるという。これらの処置に加えて、市販の内服薬を飲んでみる。
「市販薬ですすめられないのは点鼻薬(スプレー)です。市販の点鼻薬は血管収縮薬を使っていて、とてもよく効きますが、薬が切れると反動で余計つまります。それでクセになって頻繁に使っていると、粘膜がボロボロになって炎症が起こりやすい状態にさせてしまうのです。一時的に使うのならいいのですが、クセになる人が多いので要注意です」
市販の点鼻薬が手放せなくなるようなら、耳鼻咽喉科を受診してステロイドの点鼻薬を処方してもらおう。普段から鼻の通りの悪い人も、受診して原因をはっきりさせることが大事。鼻タケが原因であれば、薬で小さくしたり、内視鏡手術で切除する。鼻中隔湾曲症の場合も、矯正手術をすれば軟骨を真っすぐに治せるという。