脱毛症長新東京クリニック/美容医療・レーザー治療センター(千葉県松戸市) 瀧川恵美センター
瀧川センター長がPRP療法による脱毛症治療を実際に外来で開始したのは15年から。これまで13人(男性5人、女性8人)の患者が治療を受けている。基本的に毛根が残っていれば、どんなタイプの脱毛症でも適応になるという。
「これまでの症例では、男性はすべて男性型脱毛症(AGA)で、1人は円形脱毛症を合併していました。女性は、頭髪全体が抜ける全頭型の円形脱毛症が4人、先天性縮毛症(毛が縮れる)が1人、びまん性脱毛症(女性のAGA)が3人です」
治療手順は、採血後、PRPを抽出・調整している間に、約1時間かけて頭部に表面麻酔(クリーム)とブロック注射で麻酔をかける。そして注射器6~7本分のPRPを脱毛した範囲に細かく注射(30~40分)していく。この治療を1~2カ月に1回行う。約5回の投与で改善が見られ、その後は維持治療を行う。現在、平均治療回数は7回である。
ただし、費用は自費で1回12万円(税抜き)、5回コースでは50万円(同)と高額になる。何回受ければ、どの程度髪が増えるかは個人差が大きいので、費用対効果で患者の満足度は異なる。