1週間体験した 睡眠時無呼吸症候群「CPAP療法」の効果
■最初はマスクに違和感も
たしかに最初は違和感だらけだった。何よりも気になったのは、鼻呼吸しなければならないこと。鼻を覆ったマスクから空気が送り込まれるので、口呼吸すると口から空気が抜けて呼吸しづらくなる。幼少の頃からずっと片方の鼻が詰まっていて口呼吸が当たり前だっただけに、ダメかもしれないと思った。しかし、マスクを装着して口を閉じ、恐る恐る鼻呼吸だけにしてみると、息苦しさはまったく感じない。日中も自然と鼻呼吸になっている時間が増えた。
また、マスクのフィッティングもなかなか難しい。あおむけに寝転んだ姿勢でフィットするポジションを見つけても、寝返りをうつとマスクがずれてしまい、気づくと空気が漏れているケースがある。ずれないように意識して眠っているため、目覚めたときに肩や首に張りを感じるケースもあった。
「無呼吸が改善すると寝返りの回数も減ってくる」(梶本院長)というから、慣れれば問題なくなるかもしれない。
ただ、そうした違和感以上に効果を実感した。パッと目覚めた時にすっきり覚醒している感じがある。普段なら目覚めても眠気があって二度寝するのがお決まりだったが、そんな気にならないくらい目覚めがいいのだ。