見逃すと過労死の恐れ 「隠れ疲労」蓄積に3つのサイン

公開日: 更新日:

 長時間労働による「過労死」の問題が相次ぎ、政府は躍起になって働き方改革を推進している。とはいえ、これで労働環境がどこまで改善されるかはわからない。自分自身で過労死から身を守る必要がある。そのためには「隠れ疲労」を見逃してはいけない。「東京疲労・睡眠クリニック」院長の梶本修身氏(大阪市立大学大学院医学講座特任教授)に聞いた。

 仕事や運動をした後は、誰もが「疲れた」と感じる。エネルギーを消費したことで体が疲れてしまったと思っている人がほとんどだろうが、これは大きな勘違いだという。

「仕事や運動くらいでは、エネルギーが枯渇して疲労を起こすことはほとんどありません。それでも疲れたと感じるのは、脳の中にある自律神経の中枢に大きな負担がかかったからです。自律神経は、脈拍、呼吸、血圧、体温、睡眠といったあらゆる身体活動をコントロールしています。仕事や運動によってその自律神経が酷使されると、脳は『疲労感』を自覚させようとします。それ以上、体を動かすなどして自律神経に大きな負荷をかけないようにするためです。疲労というものは実は脳の疲労なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり