喘息の薬を飲み続けられない患者には“アメとムチ”の指導で

公開日: 更新日:

 喘息は基本的に「治らない病気」です。すでに紹介したように、長期管理薬を毎日きちんと吸入・内服し、喘息の発作を起こさないようにすることが大事です。

 並行して、喘息発作を起こしにくい環境づくりを整える。睡眠不足や心身の疲労が続くと喘息を起こしやすくなる人は、日常生活の過ごし方に気を付ける。これらをずっと続け、喘息とうまく付き合っていくのが理想的です。

 しかし、患者さんの中には、それが難しい人がいます。「薬を極力飲みたくない」「薬を飲み忘れてしまう」「仕事や生活上のやむを得ない理由で喘息発作を起こしやすい環境にいる」「忙しくて睡眠不足になりがち」など、理由はさまざま。

 継続困難な状況に目を向けずに理想を押し付ければ、患者さんは治療そのものを放り出してしまいかねません。そういう場合、私は患者さんに、このように言います。

「喘息の薬を飲み続けてほしいですが、できなければ仕方がありません。しかし、喘息は季節と関連した病気なので、個人差はありますが台風シーズンや冬に圧倒的に悪くなる。だから、悪くなる季節の前には病院で受診してください。そして数カ月間は薬の服用を忘れないようにしてください」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”