大阪で震度6弱の地震 被災地で気をつけたい健康のこと3つ

公開日: 更新日:

 東日本大震災の被災地では、急性大動脈解離の患者が震災前に比べて2・2倍に増えたことが報告されている。主に高血圧が原因で、心臓から全身に血液を送り出す大動脈が急に裂けて突然死するケースも少なくない。被災地では普段以上に血圧に注意する必要があるのだ。

「ストレスによる交感神経の活性化は、食塩感受性も高めます。保存食は塩分が多く含まれているものが多いので、被災地での食事によっては高血圧に拍車をかけるケースもあるのです。血圧の上昇が一時的なものなのか、治療が必要なレベルなのかを見極める意味でも、血圧はしっかり把握することが大切です」

■脳・心血管疾患の発症が大幅アップ

 被災者が受けるストレスは心臓そのものにも悪影響を与え、「たこつぼ心筋症」を引き起こす危険もある。

「強い精神的ストレスによって心臓の筋肉が収縮しにくくなり、左心室がたこつぼのような形で膨らんだまま動かなくなる病態です。すると、心臓から血液をスムーズに送り出せなくなり、胸痛、息切れ、圧迫感、全身の倦怠感といった症状が表れるのです。急性期には、危険な不整脈や心破裂といった命に関わる合併症を招くケースもあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」