3歳で脳性麻痺 ヴァイオリニスト式町水晶さん明かす“心の闇”

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 バイオリンも初めは指先にうまく力を入れられなかった。でも、5歳の時に葉加瀬太郎さんの演奏を見て、「あんなカッコいいバイオリニストになりたい!」と思って猛練習したんです。

 今のボクは純粋に人の役に立つコンサートがしたいと思っていますが、そんな純粋な心境になれたのはここ数年のことです。それまでは「健常者に負けたくない。障害を持っていても弱くないんだ」という“好戦的”な思いが原動力でした。

 特別支援学級のある小学校に通っていた頃は、通常学級の子にからかわれても、クラスメートと助け合って比較的平和でした。

 でも、5年生から通常学級に編入すると、授業や生活スピードの速さからコンプレックスが芽生え、6年生は一番つらい時期でした。いじめの集中攻撃を受けたのです。

 男子からは暴力、女子からはネットでの集団陰口……。心が深く傷つきました。さらに追い打ちをかけるように、医師から「失明の可能性がある」と宣告され、もう人生最悪です。初めて世の中から逃げ出したいと思いました。

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