目安はキツネとハト 老親の運転免許「返上」のタイミング
最悪の事態を回避するには、60歳を越えれば、最低でも1年に1回は認知機能をチェックすべき。
「当院が所属する大森医師会では、医師、歯科医師、薬剤師が連携し、認知症患者を早く見つけ出すための『TOP―Q(Tokyo Omori Primary Questionnaires for Dementia)』という簡易チェック法を用いています。親御さんに一度やってみて、おかしいと思ったら、認知症の専門医を受診してはいかがでしょう」
■親子3世代で遊び感覚で
TOP―Qの特徴は自然な会話とそぶりで、準備用具がなくてもいつでもでき、2~3分以内で済む点。
①時事計算・誕生日記憶②山口式キツネ・ハト模倣テストで構成されている。
具体的には次の通り。
①「2年後の東京オリンピックの時は何歳?」「54年前の東京オリンピックの時は?」「誕生日はいつ?」と質問↓いずれか1つ失敗したら×。
②キツネとハト(写真)の見本を示し、同じことをやってもらう↓いずれか1つ失敗は×(1点)、両方失敗は××(2点)。