目安はキツネとハト 老親の運転免許「返上」のタイミング
①と②の×の合計を計算し、1点以下は軽度認知障害または正常。2点以上は認知症が疑われる。
いずれもさりげない会話の流れでやるのがベター。たとえば、「もうすぐ東京オリンピックだね」と話しかけ、「そういえば、その頃何歳になるんだっけ?」というようにだ。
①②の質問をした時の答え方にも注意。
近くにいるだれかに「どうだったっけ? あなた答えてよ」などと言う場合、アルツハイマー型認知症に特有の“取り繕いの症状”が疑われる。
TOP―Qによる早期発見は、運転による死傷事故を起こさないようにするのに加え、症状の進行を遅らせることにもつながる。
「20~25年前はアルツハイマー型認知症がわかると“3年くらいは今と同じような生活を自宅でできるでしょう”と患者さんやご家族に告げていました。しかし今は早期に発見し、薬を上手に使うことで、患者さんによっては10~20年以上、軽度の症状のまま、日常生活を送ることも可能。認知症の前段階ともいわれる軽度認知障害で発見されればよりその可能性が高まります」
TOP―Qなら、親のプライドを傷つけないだろう。親子3世代で遊び感覚でやってもいいかもしれない。