「患者よ、がんと闘うな」などの著書で知られる近藤誠氏は、今年の3月、私ががんの宣告を受ける前に取材で会った時、こう言った。
「がんは老化現象。そもそも、がんは自分自身の一部だ。それを叩こうとしたら、体のほうが参ってしまうのは当然。負担の少ない治療法を選ぶ方が長生きできる」
近藤氏は、今回の私の症状と対処についてこう語った。
「食道がんステージⅣでも、首のリンパが腫れただけで、肺や肝臓など重要臓器への転移がないなら、現時点では死に至る要素はない」
私の場合、近藤氏の“放置療法”と似てはいるのだが、ジム通いと食事で自己の免疫力を高める自称“免疫療法”は行っている。