ホントに必要?ダイエット中の「朝食」問題を専門家に聞く

公開日: 更新日:

 実際、名古屋大学大学院生命農学研究科の研究グループはマウス実験などから「朝食を抜くと肝臓の脂質代謝や体温に関わる体内時計に乱れが生じ、エネルギーの消費が減って体重増加につながる」とする研究成果を発表している。

 また、児童1万人以上を対象とした富山県の研究では、朝食を毎日食べている群に比べて、ときどき食べる群やまったく食べない群は肥満が多かったと報告している。同様な研究結果は国内外で複数報告されている。

「一方で米国の臨床栄養学の学術雑誌などで、朝食を抜こうが抜くまいが体重に変化がなかったという報告があります。ならば朝食を抜いてもいいだろう、と考えるかもしれません。しかし、その多くが短期間での研究報告です。朝食を抜くと自分の意思とは無関係にエネルギー消費を抑えようとします。糖質が多くインスリン抵抗性をアップさせがちな海外の朝食と違い、日本の朝食は食物繊維やミネラル、ビタミンなどが多く健康的。朝食を抜き続けると、体重が増えていくばかりでなく、体調を崩す可能性があるのです」

■成功談をうのみにしてはいけない

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」