原因はさまざま めまいをチェックする眼振検査の中身

公開日: 更新日:

 めまいは、耳鼻科で扱う病気ですが、平衡感覚に関係する内耳や視覚などの異常が重なっているケースもあれば、血圧や脈拍の変動、貧血などによって起こるケースもあります。原因がさまざまで、いろいろな病気が関係しているため、検査もたくさんあって診断に時間がかかることがあるのです。

 その中でも重要なのが、眼振検査です。めまいがあると、体の平衡も乱れるため、目の動きも乱れます。その乱れた動きは、何かを見つめている時より、視界を遮った時によく表れるため、暗い部屋で特殊なメガネをかけて調べます。

 そのメガネをかけると、検査を受ける人は目の前がよく見えず、医師には目の動きがチェックしやすいのです。

 患者さんが座った状態で調べる自発眼振、寝た状態でチェックする頭位眼振、寝かせたり引き起こしたりした時の様子を観察する頭位変換眼振などのほか、眼振を電気的に記録する電気眼振図検査(ENG)もあります。

 目の動きの乱れは、体の平衡が乱れるほどひどくなくても、その乱れを反映します。ですから、眼振の検査が重要なのですが、眼球の動きを制御しているのは、内耳と小脳と脳幹を結ぶ三角地帯で、めまいはそこのトラブルを暗示します。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」