血小板は肝臓の悪化を見抜く指標 20万個未満は肝炎の疑い

公開日: 更新日:

 転んですり傷ができて出血しても、しばらくするとカサブタができて出血は止まります。カサブタは傷口を塞ぐノリのような働きをしていて、その中心的な役割をなすのが、血液の中を流れている血小板です。

 ちょっとした傷は、生活シーンで何度となくできますから、血小板はなくてはなりません。

 傷は表皮のほか、実はあらゆるところでできます。たとえば今の時季だと、風邪をひいて喉の炎症で出血したり、花粉症で鼻の粘膜が充血して鼻血を出したり。仕事や家庭のストレスによる胃炎で出血することもあります。いずれも血小板が止血してくれます。

 基準値は1マイクロリットルあたり12万~40万個と幅が広いですが、健康な方なら一般に20万個以上。40万個より多い時は、慢性骨髄性白血病や腸の炎症、関節リウマチのほか、肺や胃のがんが疑われます。

 過剰な血小板は強固なノリを生むので、血が固まりやすくなり、血栓症の原因に。ただし、血栓症は心筋梗塞脳梗塞などですが、血管に傷ができると血小板の数が正常でも発症します。血管にできた傷をすぐに修復しようとする体の反応が、逆効果になるわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり