風邪薬の服用法 ベストは「3大漢方から西洋薬へ」

公開日: 更新日:

「葛根湯や麻黄湯が効いてくると、体がぽかぽかと温まってきます。その体温上昇は、漢方が効いてきたサイン。『熱が出た』と誤解してはいけません」(堀氏)

 のどの腫れや痛みがあると、体が火照るタイプの風邪になりやすい。そういうときは、五虎湯や桔梗湯などで体を冷ますと効果的だという。

 では、西洋薬の市販薬はどう使い分けるか。堀氏に聞いた。

「最近の総合感冒薬は、『のどに』『咳に』『鼻に』と具体的な効果を打ち出すのが主流ですが、たとえば『のどに』という総合感冒薬にほかの効果がないわけではありません。どれも、3つの成分が入っていて、PRしている成分が特に強調されているのです。特定の症状がつらいときは、総合感冒薬ではなく、それぞれの症状に特化した市販薬を選ぶ方がいいでしょう。不要な成分による副作用の恐れがありませんから。私がお薦めしているのは、初期の風邪は漢方薬で抑えて、残った症状を西洋薬の市販薬で抑える使い方です」

 注意点もある。


「たとえば、3大漢方に含まれる生薬のひとつ、麻黄は、エフェドリンが主成分。エフェドリンは、血圧血糖値を上げる恐れがあり、漢方薬を購入するときは、薬剤師に相談することです。漢方と西洋薬との同時併用も、成分が重複するのでよくありません」

 漢方は先発で、抑えは西洋薬と覚えておこう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  1. 6

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  2. 7

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」

  3. 8

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 9

    広末涼子とNHK朝ドラの奇妙な符合…高知がテーマ「あんぱん」「らんまん」放送中に騒動勃発の間の悪さ

  5. 10

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性