仁科亜季子さんは38歳で子宮頸がん発覚 HPVワクチンの現状は?
「38歳の時に、もっと早く検診をしておけばと思った」
今月2日、松山市のホテルでそう語ったのは、女優の仁科亜季子さん(66)です。四国がんセンターなどが開催したがんのセミナーに呼ばれ、4度のがん経験から「元気な明日のために」をテーマに体験談を話したことが、ネットで広がっています。
最初のがんは38歳。何げなく受けた検診で子宮頚がんが見つかったそうです。
幼い子供がいてつらかったでしょうが、がんを乗り越え、今も元気に活躍されています。
子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因のほぼ100%。今話題の新型コロナウイルスにはワクチンがありませんが、HPVにはワクチンがあります。HPVワクチン接種でほとんど予防できるのですが、現在の接種率はわずか0・3%と危機的な状況です。
2010年にHPVワクチンの公費助成がスタート。13年には小学6年から高校1年の女子生徒を対象に定期接種がスタート。ところが、その2カ月後に、厚労省は副反応問題への対応で「積極的な勧奨」を中止して、現在に至っています。