首・肩<下>肩こり改善に必要な肩甲骨チェックと5つの体操
①壁に背中をつけて立ち、両腕を伸ばした状態で胸と水平になるように広げる。②その状態で、ゆっくりと腕を上に向けて伸ばしていく(腕が前に出ないように注意)。③どれくらいまで腕が上がったかの角度を見る。
腕が60~90度(真上)まで上がれば、肩甲骨の動きは「良好」、45~60度は「少し硬い」、0~45度なら「ガチガチ」という判定だ。
「肩甲骨の動きを悪くさせる原因は、パソコンやスマホの操作などで長時間、同じ姿勢や悪い姿勢で肩を動かさない『不動化』です。肩こりがひどいと睡眠中の体の不動化にもつながり、朝起きたときに『寝違え』や『ぎっくり腰』が発生しやすくなるので要注意です」
睡眠中の体の不動化とは、飲酒や疲労などで体の動きが悪くなり、十分な寝返りができない状態のこと。個人差はあるが、通常なら人は睡眠中に1時間あたり4回くらい寝返りを打つとされている。寝返りが多いとしっかり睡眠ができていないと思いがちだが、寝返りは長時間、同じ姿勢でいることを防ぐための大切な動作なのだ。