彼女から「口が臭い」と言われ…ストレスとの関係はあるか
20代後半の若い患者さんの例ですが、検診を定期的に受けに来られていた真面目な方だったのに、あるときからパタッと来なくなったのです。3年ほどして診察したときには歯周病がかなり進行していて、本当に同一人物なのかと疑いました。
そこで治療に入る前にじっくり話を聞くと、仕事にうまく慣れることができず、上司ともうまくいかず、会社に行きたくないほどのストレスの中で生活していたといいます。「歯科医院に検診を受けに行けるような精神状態ではなかった」とのことでした。
この方は今は落ち着いて、また定期的にクリーニングを受けられていますが、現代社会における過度なストレスと歯周病は密接に関係していることを改めて感じさせられました。
(構成=小澤美佳)