嗅覚味覚がなくなるのはウイルスがニオイに関わる粘膜や神経を障害している可能性

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新型コロナウイルスによって、なぜ嗅覚障害や味覚障害が起こるのかについてはまだ分かっていませんが、ウイルスによって嗅上皮が障害されている可能性があります。においの信号を伝達する嗅神経や、もっと奥の中枢性の神経に障害が起こっていることも考えられます。味覚障害については、中枢性の神経が障害されるとのみ込みが悪くなるケースもあるので、そこまで異常が起こっていることは考えづらいといえます。また、風邪症状で嗅覚や味覚がなくなっている人を調べると、体内の亜鉛が減っているケースがあります。ひょっとしたら、ウイルス感染によってそうしたにおいに関わる特定の成分が減少している可能性もあります」(大場氏)

 嗅覚や味覚に異常を来すメカニズムについては今後の研究を待たなければならないが、問題は嗅覚障害や味覚障害が起こった場合、われわれはどうすればいいのかということだ。

「風邪症状がないのに嗅覚障害や味覚障害の症状が表れた場合、新型コロナウイルスへの感染が考えられます。いきなり耳鼻咽喉科に駆け込むと周囲の人に感染させてしまうリスクがあるので、英国の耳鼻咽喉科学会も言っているように、まずは1週間くらい自宅で安静にしてください。その間に発熱や咳などの症状が出た場合、帰国者・接触者相談センターに電話で連絡してください。発熱などの症状がなく、嗅覚や味覚異常だけが続くようなら、耳鼻咽喉科の専門医院に電話連絡して、医師の指導に従うようにしましょう」(大場氏)

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