血管<下>自律神経のバランスを整えるための朝の習慣4つ

公開日: 更新日:

 心臓に血液と酸素を送る冠動脈が詰まって発症する「心筋梗塞」の原因には、主に「動脈硬化」と「血管の機能異常(痙攣)」がある。動脈硬化は、生活習慣病や肥満、喫煙などが危険因子になるので、進行するまでに予防対策が取りやすい。しかし、血管の痙攣は危険因子を健康診断などで数値として把握することが難しいので要注意だ。

 血管は収縮・拡張を繰り返して全身に血液を送っている。

 ところが、心身の緊張が続いたり、過剰なストレスがかかったりすると、血管は突然、痙攣を起こして強く収縮する。その結果、冠動脈の血流が完全に止まって心筋梗塞になる場合がある。つまり、「あんなに元気だったのに」と、前触れもなく突然死を起こすリスクがあるのだ。

 循環器専門医である「すぎおかクリニック」(千葉県船橋市)の杉岡充爾院長が言う。

「体にはストレスによる血管へのダメージを最小限に抑える機能が備わっています。その役割を担うのが、副腎でつくられる『抗ストレスホルモン(コルチゾール)』です。ストレスを感じると副腎からコルチゾールが分泌され、ストレスをリセットするように働きます。ところが、次から次へとストレスがかかるような生活を続けていると、副腎が疲労してコルチゾールの分泌が低下し、ストレスを処理できなくなってしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に