アウトドアブームで要注意の「毒虫」はマダニだけではない

公開日: 更新日:

 1970年代までは、全国の田んぼなどに普通に生息していた。しかし農薬や自然破壊で平地から姿を消し、山奥の渓流沿いなどで息を潜めていた。それが最近になって、キャンプ場や屋外のバーベキュー施設などを利用する人が急増したために、“ヤケド”を負わされる人が続出し、再び注目されているというわけだ。

「見つけても手で払わず、息を吹きかけるなどして追い払えと書かれているのですが、はたしてアウトドア慣れしていない人が、初見で見分けることができるか、いささか疑問です。長袖、長ズボンで、首にはタオルを巻くなど、肌の露出をできるだけ減らす工夫をしたほうがいいでしょう」

■シャツが血だらけになるケースも

 動物の血を吸うヒルの被害も増えているので注意したい。

「ただし、昔はヒルといえば淡水に暮らす、黄緑色のチスイビルのことを指しました。水田などによくいたのですが、農薬によって激減し、いまではほとんど見られません。京都府が準絶滅危惧種に指定したほどです。そのチスイビルに代わっていま注目を集めているのは、ヤマビルという、陸にすむヒルです」

■関連キーワード

最新の健康記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

  2. 2
    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

    悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

    「今市事件」服役中の勝又拓哉受刑者「『有希ちゃんを殺してごめんなさい』って50回言わされた」

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

    ロッテ佐々木朗希 日本では「虚弱体質」の烙印も…米球団むしろプラス評価でゾッコンの理由

  1. 6
    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

    なぜ大谷はオールスターで「最多得票」を取れないのか…圧倒的成績を残しながら首位と26万票の大差

  2. 7
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  3. 8
    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

    杉咲花&若葉竜也「親密報道」後も評価上昇 「アンメット」の演技にはゴシップを超える力がある

  4. 9
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 10
    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見