男性患者の診察、診断は具体的にどのように行われるのか
■精索静脈瘤は手術で治療が可能な男性不妊
男性不妊症外来では、この精索静脈瘤に遭遇するケースが非常に多く、患者さん自身に症状がなく、初めて指摘されるケースがほとんどです。
患者さんには、精索静脈瘤は左側に多いこと、外科的手術で治すことが可能であることを説明します。ただ、初めての男性不妊症外来で、いきなり手術の話をされたら驚いてしまいます。ですから、精液所見が正常な場合は、奥さんに年齢にもよりますが基本は様子を見ます。ただ、ある程度の期間で妊娠がなければ、手術を検討するようにお話しします。
精液所見が不良な場合は、奥さんの年齢にもよりますが、手術を積極的に勧めています。男性不妊症の中で、精索静脈瘤だけが外科的治療のみで改善させることができる病気だからです。
ぜひとも、男性不妊症外来で精索静脈瘤の有無を確認しましょう。