著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

病気を媒介するマダニは体重の100倍の血を吸う吸血性のダニ

公開日: 更新日:

 ダニは分類学上、クモやサソリに近い生物とされています。世界中に2万種以上がおり、とくにイエダニの仲間が、喘息やアトピー性皮膚炎のアレルゲンとなることが広く知られています。しかし、人に直接的な被害をもたらすのはマダニ、ツツガムシ、ヒゼンダニなどに限られています。ヒゼンダニは皮膚に寄生して疥癬の原因となり、ツツガムシはツツガムシ病の病原体を媒介します。 マダニもさまざまな病気を媒介します。日本国内に限れば「ライム病」、「野兎病」、「日本紅斑熱」、「ロシア春秋脳炎」(ダニ媒介性脳炎)、「重症熱性血小板減少症」の5つです。それらの病気は項を改めて紹介します。今回はマダニの吸血について、詳しく見ていきましょう。

■日本には約50種類のマダニが生息している

 マダニ類は他のダニと比べてかなり大型で(といっても体長1mmから10mm程度ですが)、外皮が硬く(指では潰せないほど)、しかもすべての種が生涯にわたって吸血性という特徴を持っています。吸血性のダニは、ほかにツツガムシくらいしかいません。つまりマダニとは吸血性のダニのことだと言って、ほぼ正解というわけです。日本には約50種類のマダニが生息しており、そのうちの約30種が人の皮膚に寄生して吸血することが知られています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」